5月17日、第1回「ひまわりの種学習会」を開催しました。講師に古武孝仁先生(薬剤師・国際中医専門員A、岡山県・ふたば漢方薬局)とサポートで笠原静香先生(薬剤師)をお招きして、『基本的な漢方のおはなし~使える面白いネタ満載で~』と題した講演でした。情報提供としてクラシエ株式会社様にもご協力いただきました。

以下、参加した薬剤師さんの感想です。
パンダの被り物をしている古武先生が、漢方についてお話していただくため、タコの被り物の助手2名を引き連れていらっしゃいました。外見から皆を引き込むユーモアたっぷりでした。
病気になるのは「邪気(じゃき)」によるもので、6つの邪(風邪[ふうじゃ]・寒邪[かんじゃ]・暑邪[しょじゃ]・湿邪[しつじゃ]・[燥邪(そうじゃ)][火邪(かじゃ)] ※註:六淫[りくいん])に対して、対応する漢方(温める・冷やす・辛い物)をどのように選ぶかというポケモンカードを解説するような説明がとても面白かったです。
有名な葛根湯も、体の中に邪が入る前に追い出すため、発汗した方が良いので葛根湯をアツアツの湯に溶かしてフーフーしながら服用すると良いというお話でした。また生薬の試食、丸剤の試食、葛根湯・人参養栄湯を実際に煎じていただき服用しました。
蝋皮丸(ろうひがん)というのは、ピンポン玉サイズの白いプラスチックボールの回りに蠟が塗ってあり、開けると真っ黒な真ん丸の直径2センチくらいのお薬が出てきます。これを手でちいさくちぎって丸めて食べたりするお薬のようです。実際に食べた方は「甘い」と言っていました。
見て聞いて食べて、楽しく勉強になる講演会でした。
※編註:漢方薬は、すべて漢方に精通した医師や薬剤師との相談が前提です。体調に合わせて細かい調整が必要な場合があるので、服用の際は医師・薬剤師とご相談ください。


他、参加者からの感想を一部抜粋して紹介します。
・「生薬を実際に食べて実感できてとても良かった。冬虫夏草入りは貴重な体験だった。ありがとうございました。」
・「薬のことが良く分からないので、勉強したくて参加しました。漢方のことも分かりやすく、六淫等がある事も初めて知れました。漢方の奥の深さも知れました。ありがとうございました。味見もできて、良かったです。」
・「ありがとうございました。近くで高名な先生の講義が聴けてよかったです。今後とも色々な企画で盛り上げて下さい。」
アンケートでも、他のテーマについての開催を希望される意見が多くみられました。定期的に開催していければと考えております。知りたいテーマがありましたら、ご連絡いただけたら幸いです。「ひまわりの種」学習会の今後にご期待ください!
★6月2日 一部文言を修正しました。