8月20日暮らしの保健室を開催しました

8月20日(水)暮らしの保健室を開催しました。今回の講師は生協病院リハビリ課の 岡部佳美さん です。
テーマは「一生自分の足で歩く」 歩くことの大切さをお話と運動で教えてくださいました。

長野県の健康寿命は全国と比べても長いそうです。長野県民は農作業をされる方が多い、野菜をよく食べている、地域の交流が多い、などが要因だと考えられます。「歩く」ことは健康寿命にも大きく影響します。歩くことで転倒予防になったり、認知機能の低下がゆるやかになったり、ストレス解消、精神を安定させるなど、生活の質の向上にもつながるからです。

そんな「歩く」ことの大切さを教えていただいた後は、「なぜ歩けなくなるのか?」を学びました。
加齢による筋力やバランスの低下などが挙げられるのですが、足腰が弱ってきたサインをみつける7つの質問がありました。

・片足立ちで靴下が履けない
・家の中でつまづいたり滑ったりする
・階段を上るのに手すりが必要
・横断歩道を青信号で渡りきれない
・15分程続けて歩けない
・2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難
・掃除機の使用や布団の上げ下ろしが困難

これにひとつでも当てはまると、歩く・移動する能力が衰えた状態=「ロコモ」が始まっているサインだそうです。
参加者の方から「みんな当てはまった!」「手すりがないと不安なのよ!」など、驚きの声が聞かれました。

「これも当てはまっちゃう!」

次に歩行に必要な能力「支持」「バランス」「運動」を鍛えるトレーニングを教えていただきました。
いすに座った状態で胸の前で腕を組み、反動をつけずに片足で立ち上がります。これは太ももの前の筋肉に効果的!

「ふらふらしちゃう~」

次に靴を脱いで足の指をぐーぱーと動かします。これはテレビを見ながらでも良いのですが、足の指を見ながらすることで、脳からの指令が足に伝わって動いていることを認識できるので、脳の刺激にもなるそうです。
他にも、かかと上げ→つま先上げを10回ずつ、片足立ちを30秒ずつ、スクワットを5回…などなど、休憩をはさみながら、その場でできるトレーニングをみんなで頑張りました。

「スクワットはゆっくりね」

この動きはこの筋肉に効いていますよ~! これが痛い方は股関節が固いかもしれません~!など、それぞれの動きの説明をしてくださったので、参加者の方はご自身の体の様子を確認しながらトレーニングされていました。

トレーニングの後は参加者の方から質問が出ました。「テレビで宣伝しているサプリが気になるが、効果はある?」の質問には「サプリの効果はわかりませんが、骨を強くするという意味では、ビタミンDを摂ったり、日光を浴びながら散歩をしたりすることでも改善できると思う」「自分の体重を支えることで負荷をかけるとさらに効果的です」とのことでした。すると参加者の方からも「私は朝のルーチーンでスクワットをすると決めている!」「私はレンジを待っている間は片足立ちをすることにしている!」など、実践していることを次々に話してくれました。

日頃から「とにかく転ばないように!」と気を付けている方々だったので、今回のトレーニングも熱心にされていました。

次回は9月17日(水)オレンジカフェです。けやき薬局3階 14:00~15:00 です。

PAGE TOP